金精こんせい)” の例文
草鞋を埋むる霜柱を踏んで、午前十時四十五分、終に金精こんせい峠の絶頂に出た。真向いにまろやかに高々と聳えているのは男体山であった。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
今日は名にし金精こんせい峠である。ほとんど直立せる断崖絶壁を登ること一里八丁、樵夫きこりが連れて来た犬が莫迦ばかえ付いて始未におえぬ。
金精こんせい峠の金精神がこれに依って子を賜うなど信じ、蓯蓉の二字を略して御肉と尊称した(『本草図譜』一、坂本浩然の『菌譜』二等に図あり)
草鞋を埋むる霜柱を踏んで、午前十時四十五分、つひ金精こんせい峠の絶頂に出た。眞向ひにまろやかに高々と聳えてゐるのは男體山であつた。
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)