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水入
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みずいれ
ふりがな文庫
“
水入
(
みずいれ
)” の例文
水入
(
みずいれ
)
も
餌壺
(
えつぼ
)
も
引繰返
(
ひっくりかえ
)
っている。
粟
(
あわ
)
は一面に縁側に散らばっている。留り木は抜け出している。文鳥はしのびやかに鳥籠の
桟
(
さん
)
にかじりついていた。
文鳥
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
長崎渡りの
七宝焼
(
しっぽうやき
)
の
水入
(
みずいれ
)
は
焼付
(
やきつけ
)
の絵模様に遠洋未知の国の不思議を思わせ、
赤銅色絵
(
しゃくどういろえ
)
の
文鎮
(
ぶんちん
)
は
象嵌細工
(
ぞうがんざいく
)
の
繊巧
(
せんこう
)
を誇れば、
傍
(
かたわら
)
なる
茄子形
(
なすびがた
)
の
硯石
(
すずりいし
)
は
紫檀
(
したん
)
の
蓋
(
ふた
)
の
面
(
おもて
)
に刻んだ主人が自作の狂歌
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
水入
(
みずいれ
)
に
在
(
あ
)
る水ではない。五六輪の
豆菊
(
まめぎく
)
を
挿
(
さ
)
した
硝子
(
ガラス
)
の
小瓶
(
こびん
)
を花ながら傾けて、どっと硯の池に落した水である。さかに
磨
(
す
)
り減らした
古梅園
(
こばいえん
)
をしきりに動かすと、じゃりじゃり云う。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
死者の口をも
開
(
ひらか
)
しむべき
胡蘆
(
ふくべ
)
の
水入
(
みずいれ
)
。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“水入”で始まる語句
水入器