“七宝焼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しちほうやき50.0%
しっぽうやき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手の甲の血を吮(す)ひつつ富山は不快なる面色(おももち)して設(まうけ)の席に着きぬ。予(かね)て用意したれば、海老茶(えびちや)の紋縮緬(もんちりめん)の裀(しとね)の傍(かたはら)に七宝焼(しちほうやき)の小判形(こばんがた)の大手炉(おほてあぶり)を置きて、蒔絵(まきゑ)の吸物膳(すひものぜん)をさへ据ゑたるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
長崎渡りの七宝焼(しっぽうやき)の水入(みずいれ)は焼付(やきつけ)の絵模様に遠洋未知の国の不思議を思わせ、赤銅色絵(しゃくどういろえ)の文鎮(ぶんちん)は象嵌細工(ぞうがんざいく)の繊巧(せんこう)を誇れば、傍(かたわら)なる茄子形(なすびがた)の硯石(すずりいし)は紫檀(したん)の蓋(ふた)の面(おもて)に刻んだ主人が自作の狂歌
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)