“筆者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わたくし60.0%
わたし20.0%
ひっしゃ10.0%
ひつしや10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その内容については、司令官と中佐と、外に数名の当事者以外には、誰も知らないことで、筆者わたくしも、それ以上、書くことを許されないのである。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
筆者わたしが知っている女では、これも、先代か先々代かの、尾張おわりの殿様をまるめた愛妾、お家騒動まで起しかけた、柳橋の芸者尾張屋新吉と似ている。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
つぎにおこる驚天動地きょうてんどうち争闘そうとう御岳山上みたけさんじょうにおけるこのへん大眼目だいがんもくえがくために、あえて、ここに緩慢かんまん数行すうぎょうをついやす筆者ひっしゃ作心さくしん支度したくをゆるしたまえ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところで、随筆ずゐひついたはうは、初手しよてから筆者ひつしや用意よういふかい。これはまへにも一寸ちよつとつた。——奥州おうしう会津あひづ諏訪越中すはゑつちう大力だいりきひとあり。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)