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子孫
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しそん
ふりがな文庫
“
子孫
(
しそん
)” の例文
これは、
昔
(
むかし
)
、かごから
逃
(
に
)
げていなくなった
鳥
(
とり
)
の
子孫
(
しそん
)
らであります。しかし、めくら
星
(
ぼし
)
は、
永久
(
えいきゅう
)
に
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
に
近
(
ちか
)
づくことができません。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
詳
(
くわ
)
しいことは
後
(
あと
)
で
追々
(
おいおい
)
話
(
はな
)
すとして、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
人間
(
にんげん
)
は
竜神
(
りゅうじん
)
の
子孫
(
しそん
)
、
汝
(
そち
)
とても
元
(
もと
)
へ
溯
(
さかのぼ
)
れば、
矢張
(
やは
)
りさる
尊
(
とうと
)
い
竜神様
(
りゅうじんさま
)
の
御末裔
(
みすえ
)
なのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
と。
鮑叔
(
はうしゆく
)
既
(
すで
)
に
管仲
(
くわんちう
)
を
進
(
すす
)
め、
身
(
み
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
に
下
(
くだ
)
る。((鮑叔ノ))
子孫
(
しそん
)
世
(
よよ
)
齊
(
せい
)
に
祿
(
ろく
)
せられ、
封邑
(
ほういふ
)
を
有
(
たも
)
つ
者
(
もの
)
十
餘世
(
よせい
)
、
常
(
つね
)
に
名大夫
(
めいたいふ
)
たり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
毎年二度三疋四疋
宛
(
ずつ
)
子を生む。ピンの
子孫
(
しそん
)
が近村に蕃殖した。近頃畜犬税がやかましいので、子供を縁づけるに骨が折れる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
このヘザールの
子孫
(
しそん
)
というのがこのおれ、即ち四馬剣尺様だ。それからオクタンの子孫というのが、あの
戸倉八十丸
(
とぐらやそまる
)
じゃ。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
そのほか、むかしいたシカの
子孫
(
しそん
)
も、まだ生きのこっています。その上、春や夏のおわりごろには、ここは、いく千という渡り鳥の休み場所になります。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
丁度
(
ちやうど
)
それは
子孫
(
しそん
)
の
繁殖
(
はんしよく
)
と
自己
(
じこ
)
の
防禦
(
ばうぎよ
)
との
必要
(
ひつえう
)
を
全
(
まつた
)
く
忘
(
わす
)
れさせられた
梨
(
なし
)
の
接木
(
つぎき
)
が、
大
(
おほ
)
きな
刺
(
とげ
)
を
幹
(
みき
)
にも
枝
(
えだ
)
にも
持
(
も
)
たなく
成
(
な
)
つたやうに、
恐怖
(
おそれ
)
が
彼等
(
かれら
)
を
去
(
さ
)
つたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
何
(
なん
)
でも
猫
(
ねこ
)
は
天竺
(
てんじく
)
の
虎
(
とら
)
の
子孫
(
しそん
)
で、
人間
(
にんげん
)
のために
世界中
(
せかいじゅう
)
の
悪
(
わる
)
い
獣
(
けもの
)
を
退治
(
たいじ
)
するんだといばっていたそうだ。」
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
何
(
ど
)
う?
多分
(
たぶん
)
其
(
そ
)
の
我
(
わが
)
まゝな
駈落
(
かけおち
)
ものの、……
私
(
わたし
)
は
子孫
(
しそん
)
だ、と
思
(
おも
)
ふんだがね。……
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とほ
)
りだからね、」
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
草でも木でも最も
勇敢
(
ゆうかん
)
に自分の
子孫
(
しそん
)
を
継
(
つ
)
ぎ、自分の種属を
絶
(
た
)
やさぬことに全力を
注
(
そそ
)
いでいる。だからいつまでも植物が地上に生活し、けっして
絶滅
(
ぜつめつ
)
することがない。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
孝景
(
こうけい
)
皇帝は漢の高帝の孫也、七国の王は皆景帝の
同宗
(
どうそう
)
父兄弟
(
ふけいてい
)
子孫
(
しそん
)
なり。然るに当時一たび其地を削れば則ち兵を構えて西に向えり。晋の諸王は、皆武帝の
親子孫
(
しんしそん
)
なり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其
(
その
)
物吝
(
ものをし
)
みが
甚
(
いか
)
い
損失
(
そんしつ
)
。
折角
(
せっかく
)
の
美
(
うつく
)
しさも、
其
(
その
)
偏屈
(
へんくつ
)
ゆゑに
餓死
(
うゑじに
)
をして、
其
(
その
)
美
(
うつく
)
しさを
子孫
(
しそん
)
には
能
(
よ
)
う
傳
(
つた
)
へぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
れ
榮花
(
えいぐわ
)
の
身
(
み
)
にしたし
娘
(
むすめ
)
にも
綺羅
(
きら
)
かざらせて
我
(
わ
)
れも
安心
(
あんしん
)
の
樂隱居
(
らくいんきよ
)
願
(
ねが
)
はくは
家運長久
(
かうんちやうきう
)
なれ
子孫
(
しそん
)
繁昌
(
はんじやう
)
なれ
兎角
(
とかく
)
は
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
に
凶事
(
きようじ
)
あらせじとの
親心
(
おやごゝろ
)
に
引
(
ひき
)
かへし
願
(
ねが
)
ひも
逆
(
さか
)
さまながら
今日
(
けふ
)
身
(
み
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
余
(
よ
)
が
筆
(
ふで
)
の
先
(
さき
)
にて
耕
(
たがや
)
し
得
(
え
)
たる
收入
(
しふにふ
)
は
極
(
きは
)
めて
僅少
(
きんせう
)
にして、
自
(
みづか
)
ら
食
(
く
)
ひ、
自
(
みづか
)
ら
衣
(
き
)
るに
未
(
いま
)
だ
足
(
た
)
らざれども、
足
(
た
)
らざる
内
(
うち
)
にもそれを
貯
(
たくは
)
へて、
以
(
もつ
)
て
子孫
(
しそん
)
に
傳
(
つた
)
へるといふ、
其子
(
そのこ
)
は
未
(
いま
)
だ
無
(
な
)
いのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
あの
水穂国
(
みずほのくに
)
は、私たちの
子孫
(
しそん
)
が治めるはずの国であるのに、今あすこには、悪強い神たちが勢い鋭く荒れまわっている。あの神たちを、おとなしくこちらの言うとおりにさせるには、いったいだれを
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「ワシントンの
子孫
(
しそん
)
のかたは、いまどうしていますか。」
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
その
後
(
のち
)
男
(
おとこ
)
はすっかり
心
(
こころ
)
を
入
(
い
)
れかえ、
村人
(
むらびと
)
からも
羨
(
うらや
)
まるるほど
夫婦仲
(
ふうふなか
)
が
良
(
よ
)
くなりました。
現在
(
げんざい
)
でもその
子孫
(
しそん
)
はたしか
彼地
(
かのち
)
に
栄
(
さか
)
えて
居
(
い
)
る
筈
(
はず
)
でございます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そのわけは、もと、この
町
(
まち
)
の
女
(
おんな
)
が、
南
(
みなみ
)
から、
北
(
きた
)
から、また
東
(
ひがし
)
から、
世界
(
せかい
)
の
方々
(
ほうぼう
)
から、さらわれてきた、
種族
(
しゅぞく
)
のちがった、
美
(
うつく
)
しい
女
(
おんな
)
たちの
子孫
(
しそん
)
であるからです。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
です、
大名
(
だいみやう
)
の
子孫
(
しそん
)
が
華族
(
くわぞく
)
なら、
名家
(
めいか
)
の
御子孫
(
ごしそん
)
も
先生
(
せんせい
)
です。
特
(
とく
)
に
私
(
わたくし
)
は
然
(
さ
)
う
申
(
まを
)
さなければ
成
(
な
)
りません。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
仲麻呂
(
なかまろ
)
が
死
(
し
)
んでからは、
日本
(
にっぽん
)
に
残
(
のこ
)
った
子孫
(
しそん
)
も
代々
(
だいだい
)
田舎
(
いなか
)
にうずもれて、
田舎侍
(
いなかざむらい
)
になってしまいました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
植物にはなにゆえに種子が必要か、それは言わずと知れた
子孫
(
しそん
)
を
継
(
つ
)
ぐ根源であるからである。この根源があればこそ、植物の種属は
絶
(
た
)
えることがなく地球の存する限り続くであろう。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
黄金メダルの半ペラを
譲
(
ゆず
)
られた、オクタン、ヘザールの二人の
子孫
(
しそん
)
というのが、この戸倉と、四馬剣尺のふたりだが、この四馬剣尺というのは、まことに疑問の人物で、わしの聞いているところでは
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
精
(
せい
)
があればこそあんなにも
生
(
せい
)
を
楽
(
たの
)
しみ、あんなにも
美
(
うつく
)
しい
姿態
(
すがた
)
を
造
(
つく
)
りて、
限
(
かぎ
)
りなく
子孫
(
しそん
)
を
伝
(
つた
)
えて
行
(
ゆ
)
くのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
けれど、たくさんに
頭
(
あたま
)
を
出
(
だ
)
した
子孫
(
しそん
)
が、みんな
幸福
(
こうふく
)
であろうはずがなかったのです。
親木と若木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
待
(
ま
)
てよ、
恁
(
か
)
うまで、
心
(
こゝろ
)
を
曳
(
ひ
)
かるゝのは、よも
尋常
(
たゞ
)
ごとでは
有
(
あ
)
るまい。
伝
(
つた
)
へ
聞
(
き
)
く
沼
(
ぬま
)
の
中
(
なか
)
へは
古城
(
こじやう
)
の
天守
(
てんしゆ
)
が
倒
(
さかさま
)
に
宿
(
やど
)
る……
我
(
わ
)
が
祖先
(
そせん
)
の
術
(
じゆつ
)
の
為
(
ため
)
に、
怪
(
あや
)
しき
最後
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
げた
婦
(
をんな
)
が、
子孫
(
しそん
)
に
絡
(
まつは
)
る
因縁事
(
いんねんごと
)
か。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それとは
違
(
ちが
)
って、
猫
(
ねこ
)
はもと
天竺
(
てんじく
)
の
虎
(
とら
)
の
子孫
(
しそん
)
でございますが、
日本
(
にほん
)
は、小さなやさしい
国柄
(
くにがら
)
ですから、この
国
(
くに
)
に
住
(
す
)
みつくといっしょに、このとおり小さなやさしい
獣
(
けもの
)
になったのでございます。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
天子
(
てんし
)
さまも
阿倍
(
あべ
)
の
仲麻呂
(
なかまろ
)
の
子孫
(
しそん
)
だということをお
聞
(
き
)
きになって、およろこびになり、
保名親子
(
やすなおやこ
)
の
願
(
ねが
)
いをお
聞
(
き
)
き
届
(
とど
)
けになりました。そこで
童子
(
どうじ
)
はからすに
聞
(
き
)
いたとおり
占
(
うらな
)
いを
立
(
た
)
てて
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
山吹
(
やまぶき
)
は、
子孫
(
しそん
)
のしげることを
誇
(
ほこ
)
りとしていました。
親木と若木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうです。わたくしどもは
鬼
(
おに
)
の
子孫
(
しそん
)
です。」
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
孫
常用漢字
小4
部首:⼦
10画
“子孫”で始まる語句
子孫也
子孫繁殖
子孫繼承