“古城”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こじやう43.8%
こじょう37.5%
ふるしろ6.3%
ふるじろ6.3%
シャトー6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お弟子は随分あるが、世間に聞えてゐる人達には、生田長江いくたちやうかう、小山内薫、沼波瓊音ぬなみけいおん、栗原古城こじやう、山田耕作、岡田三郎助などいふ顔触かほぶれがある。
現にこの狩集村は、今も阿蘇郡古城こじょう村大字手野字尾籠おご小字こあざとなって存在する。人の集合する所をたまりということは普通の例である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
遠霞む山の、古城ふるしろいちの壁、森の戸までも
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
古城ふるじろの方へ参るのでございます、古城は、躑躅つつじさきは神尾主膳様のお下屋敷まで、これからお見舞に上ろうというんでございます
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
湖畔のゆるやかな起伏の原は、鮮かな緑で蔽はれ、古城シャトーの白い塔が一つその中に立つてゐた。すべての色が鮮明で、周囲の風物はことごとく私達が昔から持つてゐた「美しき欧羅巴ヨーロッパ」の姿であつた。
ツーン湖のほとり (新字旧仮名) / 中谷宇吉郎(著)