“こじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古城37.5%
孤城18.8%
弧状12.5%
滬上12.5%
扈娘6.3%
湖上6.3%
胡情6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜な夜な、物置ものおきやうまやの中、または青空の下の木のかげにねむったあわれな子どもが、いまは歴史れきし由緒ゆいしょの深い古城こじょうの主人であった。
嚢陽じょうよう累歳るいさい孤城こじょうに因る
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これを原子弾げんしだん破壊機によりて、ことごとけずり取り、瀬戸内海をはじめ各湾、各水道、各海峡等を埋め、もって日本全土を、簡単なる弧状こじょうに改め、その外側を、堅牢なるベトンをもっておおいたり
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
掛替かけかゆる折滬上こじょう当今とうこんの書家高邕こうようといふ人の書きける小杜しょうと茶煙禅榻さえんぜんとう七絶しちぜつすらすらと読下よみくだしける才識に母上このもの全く世の常の女にあらじと感じたまひてこのたびの婚儀につきては深くその身元のあしよしを
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
漢産の妻になった女の名は扈娘こじょうといって、これも神女の産れであった。
竹青 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そのは、終日しゅうじつがんたちは、湖上こじょうかなしみさけんでいました。
がん (新字新仮名) / 小川未明(著)
永楽帝の燕王たるや、塞北さいほくに出征して、よく胡情こじょうを知る。部下の諸将もまた夷事いじに通ずる者多し。王のみなみする、幕中ばくちゅう番騎ばんきを蔵す。およこれの事に徴して、永楽帝の塞外さくがいの状勢をさとれるを知るべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)