“因縁事”の読み方と例文
読み方割合
いんねんごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「旦那、氣が付きなすつたかい。父子主從しゆじう三人一緒に死ぬのも因縁事いんねんごとだ。へツ/\、かへつてあきらめが付いてようがせう」
これは血の不思議をおもう公卿輩くげばらなどには、なにか因縁事いんねんごとのようなオゾ毛をふるわせたのではなかったろうか。
因縁事いんねんごとのように怖ろしいではありませんか。あの叔母さんが、やはり浅吉さんと同じところの水の中に落ちて、絹糸のような水藻にからまれて死んでいたのです。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)