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生
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はえ
ふりがな文庫
“
生
(
はえ
)” の例文
「段々
頂
(
いただき
)
が近いんですよ。やがてこの
生
(
はえ
)
が
人丈
(
ひとだけ
)
になって、私の姿が見えませんようになりますと、それを
潜
(
くぐ
)
って出ます
処
(
ところ
)
が、もう花の原でございます。」
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その為に毎年白木で新調するんです——エライことをやりますよ。
髭
(
ひげ
)
の
生
(
はえ
)
た人まで頬冠で
揉
(
も
)
みに出るんですからネ
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
長谷川
時雨
(
しぐれ
)
は、
生粋
(
きっすい
)
の江戸ッ子ということが出来なければ、
生
(
はえ
)
抜きの東京女だとは言えるであろう。
旧聞日本橋:01 序文/自序
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
、
長谷川時雨
(著)
昔狂月坊に汝の歌は
拙
(
まず
)
いというと、「狂月に毛のむく/\と
生
(
はえ
)
よかしさる歌よみと人に知られん」。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
黴
(
かび
)
の
生
(
はえ
)
た
駄洒落
(
だじゃれ
)
を
熨斗
(
のし
)
に
添
(
そえ
)
て度々進呈すれど少しも取り
容
(
い
)
れず、随分面白く異見を
饒舌
(
しゃべ
)
っても、
却
(
かえ
)
って珠運が
溜息
(
ためいき
)
の
合
(
あい
)
の手の
如
(
ごと
)
くなり、是では行かぬと本調子整々堂々
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
夫に逆毛で無い後の二本を
熟
(
よ
)
く検めて見ると其根の所が
仮面
(
めん
)
や鬘から
抜
(
ぬけ
)
た者で無く全く
生
(
はえ
)
た頭から抜た者です夫は根の附て居る所で分ります殊に又合点の行かぬのは
此
(
この
)
縮
(
ちゞ
)
れ具合です
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
大抵
(
たいてい
)
は
赤痢
(
せきり
)
に
罹
(
かゝ
)
つて
漸
(
やうや
)
く
身體
(
からだ
)
に
力
(
ちから
)
がついたばかりの
人々
(
ひと/″\
)
が
例年
(
れいねん
)
の
如
(
ごと
)
く
草刈鎌
(
くさかりがま
)
を
持
(
も
)
つて六
日
(
か
)
の
日
(
ひ
)
の
夕刻
(
ゆふこく
)
に
墓薙
(
はかなぎ
)
というて
出
(
で
)
た。
墓
(
はか
)
の
邊
(
ほとり
)
は
生
(
はえ
)
るに
任
(
まか
)
せた
草
(
くさ
)
が
刈拂
(
かりはら
)
はれて
見
(
み
)
るから
清潔
(
せいけつ
)
に
成
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
御助け下され有難く御禮
言葉
(
ことば
)
に盡し難し少々は
打疵
(
うちきず
)
を受たれども然までの怪我にも是なしと云ながら女房は後藤を
熟々
(
よく/\
)
見
(
み
)
るに
月代
(
さかやき
)
は
蓬々
(
ぼう/\
)
と
生
(
はえ
)
眼
(
まなこ
)
鋭
(
する
)
どき六尺有餘の大男なれば又々仰天なし一旦命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
生
(
はえ
)
ぬきのなれに呼ばれて
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
生
(
はえ
)
つきの
眞白栲
(
ましろたへ
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
... 満さんとあの娘っ子とがふざけた
真似
(
まね
)
して遊んでいるだ」とたき付ける言葉の
仰山
(
ぎょうさん
)
なるにお代嬢はムラムラと顔の色変りて額より二本の
角
(
つの
)
の
生
(
はえ
)
んばかり「あんだと、満さんがあの娘っ子とふざけていると。迎いにも
往
(
いか
)
ねいで
埒
(
らち
)
もねいこんだ。どうして
遣
(
やる
)
べい」下女「あの家へ
怒鳴
(
どな
)
り
込
(
こん
)
で満さんを ...
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
人間の頭へは決して鱗の逆に向た毛の
生
(
はえ
)
る者では有りません、
何
(
ど
)
の様な事が
有
(
あっ
)
ても
生
(
はえ
)
た儘の毛に
逆髪
(
さかげ
)
は有ません、然るに此三本の内に一本
逆毛
(
さかげ
)
が有るとは何故でしょう即ち此一本は
入毛
(
いれげ
)
です
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
帶し
月代
(
さかやき
)
は
森
(
もり
)
のごとくに
生
(
はえ
)
て
色
(
いろ
)
赤黒
(
あかくろ
)
く
眼
(
まなこ
)
尖
(
する
)
どく
晃々
(
きら/″\
)
と光りし顏色にて殊に衣類は
羊羹色
(
ようかんいろ
)
なる黒のもん付の小袖に
古
(
ふる
)
き小倉の
帶
(
おび
)
をしめ
長刀形
(
なぎなたなり
)
になりたる
草鞋
(
わらぢ
)
を
穿
(
はき
)
ながら
臑
(
すね
)
にて
尻
(
しり
)
を
端折
(
はしより
)
また
傍邊
(
かたはら
)
の
杖
(
つゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
願奉ると
叮嚀
(
ていねい
)
に述ければ
圍爐裡
(
ゐろり
)
の
端
(
はた
)
に年頃卅六七とも見ゆる男の
半面
(
はんめん
)
に
青髭
(
あをひげ
)
生
(
はえ
)
骨柄
(
こつがら
)
は
然
(
さ
)
のみ
賤
(
いや
)
しからざるが火に
煖
(
あた
)
りて居たりしが夫は
定
(
さだ
)
めし
難澁
(
なんじふ
)
ならん
疾々
(
とく/\
)
此方
(
こなた
)
へ
上
(
あが
)
り給へ併し
空腹
(
くふふく
)
とあれば
直
(
すぐ
)
に火に
煖
(
あたる
)
は
宜
(
よろし
)
からず先々
臺所
(
だいどころ
)
へ行て
食事
(
しよくじ
)
いたし其
後
(
ご
)
火の
邊
(
へん
)
へ
依
(
より
)
玉へと
最
(
いと
)
慇懃
(
ねんごろ
)
に申けるに吉兵衞は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“生”を含む語句
生活
先生
生長
畜生
平生
生々
蘇生
生死
衆生
生業
生暖
根生
生命
生存
存生
生出
後生
生温
生計
生身
...