“人丈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとたけ57.1%
ひとた14.3%
ひとだけ14.3%
ヒトタケ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早めて歩行あゆめども夏の夜のふけやすく早五時過いつゝすぎとも成し頃名に聞えたる坂東太郎の川波かはなみ音高く岸邊きしべそよあしかや人丈ひとたけよりも高々と生茂おひしげいとながつゝみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
九時国境の標木が立ててある処へ達して、左に人丈ひとたけよりも高い篶竹の中を潜り下ること十分で、最低の鞍部に出た。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「段々いただきが近いんですよ。やがてこのはえ人丈ひとだけになって、私の姿が見えませんようになりますと、それをくぐって出ますところが、もう花の原でございます。」
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
家持は、門と門との間に、細かい柵をし囲らし、目隠しに枳殻カラタチバナ叢生ヤフを作つた家の外構への一個処に、まだ石城シキが可なり広く、人丈ヒトタケにあまる程に築いてあるそばに、近寄つて行つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)