“墓薙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかなぎ50.0%
はかな50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中央ちうあう青竹あをだけ線香立せんかうたてくひのやうにてられて、石碑せきひまへにはひとつづゝ青竹あをだけのやうなちひさなたなつくられた。卯平うへい墓薙はかなぎむれくははつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大抵たいてい赤痢せきりかゝつてやうや身體からだちからがついたばかりの人々ひと/″\例年れいねんごと草刈鎌くさかりがまつて六夕刻ゆふこく墓薙はかなぎというてた。はかほとりはえるにまかせたくさ刈拂かりはらはれてるから清潔せいけつつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大体からいうと、墓薙はかな盆道ぼんみち作りなど、十五日の先祖の訪問の待受けに力を傾けていたが、同じついでを以て井戸替いどが虫払むしはらい、この日の水で洗うと汚れがよく落ちるといって、女たちは必ず髪を洗った。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)