“墓詣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかまい44.4%
はかまいり33.3%
はかまうで11.1%
はかめえ5.6%
はかもうで5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お彼岸だものですから、お墓詣はかまいりに一人で出て来たついでに、あんまり気持がいのでつい何時いつまでも家に帰らずにふらふらしていました。」
楡の家 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「お彼岸だものですから、お墓詣はかまいりに一人で出て来たついでに、あんまり気持がいのでつい何時までも家に帰らずにふらふらしていました。」
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
盂蘭盆うらぼん墓詣はかまうでに、のなきはゝしのびつゝ、なみだぐみたるむすめあり。あかのみづしづくならで、桔梗ききやうつゆ置添おきそへつ、うきなみおもふならずや。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「へえ。きょうは親父おやじの、墓詣はかめえりにめえりやした。そのけえりがけでござんして。……」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
分けて、盂蘭盆うらぼんのその月は、墓詣はかもうでの田舎道、寺つづきの草垣に、線香を片手に、このスズメの蝋燭、ごんごんごまを摘んだ思出の可懐なつかしさがある。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)