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墓詣
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はかまい
ふりがな文庫
“
墓詣
(
はかまい
)” の例文
「お彼岸だものですから、お
墓詣
(
はかまい
)
りに一人で出て来たついでに、あんまり気持が
佳
(
よ
)
いのでつい
何時
(
いつ
)
までも家に帰らずにふらふらしていました。」
楡の家
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
新「
私
(
わたくし
)
は師匠の
墓詣
(
はかまい
)
りに参りますと、お久も墓詣りに参って居りまして、墓場でおやお久さんおや新吉さんかと云う訳で」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分はこの牡丹餅から彼女が今日
墓詣
(
はかまい
)
りのため
里
(
さと
)
へ行ってその帰りがけにここへ寄ったのだと云う事をようやく確めた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
墓詣
(
はかまい
)
りといっても、
故郷
(
くに
)
は遠国なので、
浅草寺
(
せんそうじ
)
へでもお詣りして、何か一つ、今日は善いことをして帰ろうと思うのだ。……だから遊山のつもりで、
一献
(
ひとつ
)
飲
(
や
)
りましょう
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
翌日の九月の十二日は
諸聖祭
(
トドロス・サントス
)
の日で、蘭人は
死蘭人
(
しらんじん
)
の
墓詣
(
はかまい
)
りをし、天守堂に集まって礼拝する。
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
この
墓詣
(
はかまい
)
りは
私
(
わたくし
)
が
病
(
やまい
)
の
床
(
とこ
)
につくまでざっと一
年
(
ねん
)
あまりもつづいたでございましょうか……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
墓詣
(
はかまい
)
り」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
この時ほど美しいと思った事はない。余は浩さんの事も忘れ、
墓詣
(
はかまい
)
りに来た事も忘れ、きまりが
悪
(
わ
)
るいと云う事さえ忘れて白い顔と白いハンケチばかり
眺
(
なが
)
めていた。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
だんだん
事
(
こと
)
の
次第
(
しだい
)
をしらべますると、
話
(
はなし
)
はずっと
遠
(
とお
)
い
昔
(
むかし
)
、
私
(
わたくし
)
がまだ
現世
(
げんせ
)
に
生
(
い
)
きて
居
(
い
)
た
時代
(
じだい
)
に
遡
(
さかのぼ
)
るのでございます。
前
(
まえ
)
にもお
話
(
はな
)
ししたとおり、
良人
(
おっと
)
の
討死後
(
うちじにご
)
私
(
わたくし
)
は
所中
(
しょちゅう
)
そのお
墓詣
(
はかまい
)
りを
致
(
いた
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
墓
常用漢字
小5
部首:⼟
13画
詣
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
“墓”で始まる語句
墓
墓地
墓所
墓石
墓場
墓参
墓穴
墓標
墓原
墓碣