“浅草寺”のいろいろな読み方と例文
旧字:淺草寺
読み方割合
せんそうじ86.7%
せんさうじ6.7%
あさくさ3.3%
あさくさでら3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思召おぼしめしでございますならば、いっそ、浅草寺せんそうじの観世音菩薩のように、都のまん中へお寺をおうつしになっては如何いかがでございますか……
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この婆さんの身を投げて死んだ池はいまだに浅草寺せんさうじ境内けいだいに「うばの池」となつて残つてゐる、——大体かう云ふ浄瑠璃じやうるりである。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
お客の帰った跡の取片付けを下役に申付けまして、自分は御前をさがり、小梅のお屋敷を出ますと、浅草寺あさくさ亥刻よつの鐘が聞えます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
浅草寺あさくさでら巨鐘きょしょうの声はいかにもおごそかにまたいかにもおだやかに寝静まる大江戸の夜の空から空へと響き渡るのであった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)