“あさくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浅草82.6%
淺草15.2%
朝草1.1%
浅草寺1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舟は大概右岸の浅草に沿うてそのを操っているであろう。これは浅草あさくさの岸一帯が浅瀬になっていて上汐の流が幾分かゆるやかであるからだ。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
つい、となり十四五人じふしごにんの、ほとん十二三人じふにさんにん婦人ふじん一家いつかは、淺草あさくさからはれ、はれて、こゝにいきいたさうである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
百姓の仕事とする朝草あさくさも、春先青草を見かける時分から九月十月の霜をつかむまで毎朝二度ずつは刈り、昼は人並みに会所の役を勤め、晩は宿泊の旅人を第一にして
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お客の帰った跡の取片付けを下役に申付けまして、自分は御前をさがり、小梅のお屋敷を出ますと、浅草寺あさくさ亥刻よつの鐘が聞えます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)