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淺草
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あさくさ
ふりがな文庫
“
淺草
(
あさくさ
)” の例文
新字:
浅草
厭
(
いと
)
はず
出歩行
(
であるく
)
のみか
娘
(
むすめ
)
お
熊
(
くま
)
にも
衣類
(
いるゐ
)
の流行物
櫛笄
(
くしかうがひ
)
贅澤
(
ぜいたく
)
づくめに
着餝
(
きかざ
)
らせ
上野
(
うへの
)
淺草
(
あさくさ
)
隅田
(
すみだ
)
の
花
(
はな
)
兩國川
(
りやうこくがは
)
の
夕涼
(
ゆふすゞ
)
み或は
芝居
(
しばゐ
)
の
替
(
かは
)
り
目
(
め
)
と上なき
奢
(
おごり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
つい、
鄰
(
となり
)
に
居
(
ゐ
)
た
十四五人
(
じふしごにん
)
の、
殆
(
ほとん
)
ど
十二三人
(
じふにさんにん
)
が
婦人
(
ふじん
)
の
一家
(
いつか
)
は、
淺草
(
あさくさ
)
から
火
(
ひ
)
に
追
(
お
)
はれ、
火
(
ひ
)
に
追
(
お
)
はれて、こゝに
息
(
いき
)
を
吐
(
つ
)
いたさうである。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僧 今日は朝から
湯島
(
ゆしま
)
神田
(
かんだ
)
下谷
(
したや
)
淺草
(
あさくさ
)
の檀家を七八軒、それから
廓
(
くるわ
)
を五六軒まはつて來ましたが、なか/\暑いことでござつた。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大きな金持のところへ
入
(
はい
)
つては、百兩二百兩といふ金をふんだくる。中には鐵砲を
擔
(
かつ
)
いで
入
(
はい
)
る者もあるといふ風で、
深川
(
ふかがは
)
の
木場
(
きば
)
や
淺草
(
あさくさ
)
の
藏前
(
くらまへ
)
で、非常に恐れた。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
こないだの
關東
(
かんとう
)
の
大震災
(
だいしんさい
)
のときには、
淺草
(
あさくさ
)
の
觀音
(
かんのん
)
のお
堂
(
どう
)
の
裏
(
うら
)
のいてふの
木
(
き
)
は
片側
(
かたがは
)
半分
(
はんぶん
)
は
火
(
ひ
)
に
燒
(
や
)
けても、
他
(
た
)
の
半分
(
はんぶん
)
の
枝葉
(
えだは
)
のために
火
(
ひ
)
がお
堂
(
どう
)
に
燃
(
も
)
えうつるのを
防
(
ふせ
)
ぎました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
火事
(
かじ
)
の
處
(
ところ
)
もあり
軍
(
いくさ
)
の
處
(
ところ
)
もあり、
僕
(
ぼく
)
は
大變
(
たいへん
)
に
好
(
す
)
きなれば、
姉樣
(
ねえさま
)
も
御覽
(
ごらん
)
にならば
吃度
(
きつと
)
お
好
(
す
)
きならん、
大姉樣
(
おほねえさま
)
は
上野
(
うへの
)
のも
淺草
(
あさくさ
)
のも
方々
(
はう/″\
)
のを
幾度
(
いくど
)
も
見
(
み
)
しに、
中姉樣
(
ちうねえさま
)
を
一度
(
いちど
)
も
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
かぬは
意地
(
いぢ
)
わるでは
無
(
な
)
きか
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
うで玉子買ひたる歌をおもふとき
淺草
(
あさくさ
)
夜空
(
よぞら
)
目にうかび來る
斎藤茂吉の死を悲しむ
(旧字旧仮名)
/
吉井勇
(著)
見たる事有や
但
(
たゞし
)
知らぬかと申されければ其百兩は存じ居候私し
儀
(
ぎ
)
淺草
(
あさくさ
)
に於て小間物の拂ひ
入札仕
(
にふさつゝかま
)
つり私し札に落候故十兩手附を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
東京
(
とうきやう
)
で
言
(
い
)
へば
淺草
(
あさくさ
)
のやうな
所
(
ところ
)
だと、
豫
(
かね
)
て
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
た
大須
(
おほす
)
の
觀音
(
くわんおん
)
へ
詣
(
まう
)
でて、
表門
(
おもてもん
)
から
歸
(
かへ
)
れば
可
(
い
)
いのを、
風俗
(
ふうぞく
)
を
視察
(
しさつ
)
のためだ、と
裏
(
うら
)
へまはつたのが
過失
(
あやまち
)
で。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
綾衣 今鳴つたのは
淺草
(
あさくさ
)
の暮六つ……。おふくろさん、行水のお湯は沸きましたか。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
噫
(
あゝ
)
此行
(
このかう
)
、
氷川
(
ひかは
)
の
宮
(
みや
)
を
拜
(
はい
)
するより、
谷中
(
やなか
)
を
過
(
す
)
ぎ、
根岸
(
ねぎし
)
を
歩行
(
ある
)
き、
土手
(
どて
)
より
今戸
(
いまど
)
に
出
(
い
)
で、
向島
(
むかうじま
)
に
至
(
いた
)
り、
淺草
(
あさくさ
)
を
經
(
へ
)
て
歸
(
かへ
)
る。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其方儀
主人
(
しゆじん
)
庄三郎養子又七
妻
(
つま
)
熊と密通致し
其上
(
そのうへ
)
通
(
とほ
)
り
油町
(
あぶらちやう
)
伊勢屋三郎兵衞方にて
夜盜
(
やたう
)
相働
(
あひはたら
)
き金五百兩
盜
(
ぬす
)
み取り候段
重々
(
ぢゆう/\
)
不屆
(
ふとゞき
)
に
付
(
つき
)
町中
(
まちぢう
)
引廻
(
ひきまは
)
しの上
淺草
(
あさくさ
)
に於て
獄門
(
ごくもん
)
申付くる
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もう
一人
(
ひとり
)
お
連
(
つれ
)
は、
南榎町
(
みなみえのきちやう
)
へ
淺草
(
あさくさ
)
から
引越
(
ひつこ
)
した
万
(
まん
)
ちやんで、
二人
(
ふたり
)
番町
(
ばんちやう
)
から
歩行
(
ある
)
いて、その
榎町
(
えのきちやう
)
へ
寄
(
よ
)
つて
連立
(
つれだ
)
つた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
(
み
)
ると……
見渡
(
みわた
)
すと……
東南
(
とうなん
)
に、
芝
(
しば
)
、
品川
(
しながは
)
あたりと
思
(
おも
)
ふあたりから、
北
(
きた
)
に
千住
(
せんぢう
)
淺草
(
あさくさ
)
と
思
(
おも
)
ふあたりまで、
此
(
こ
)
の
大都
(
だいと
)
の
三面
(
さんめん
)
を
弧
(
こ
)
に
包
(
つゝ
)
んで、
一面
(
いちめん
)
の
火
(
ひ
)
の
天
(
てん
)
である。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
次手
(
ついで
)
だから
話
(
はな
)
さう。
此
(
これ
)
と
對
(
つゐ
)
をなすのは
淺草
(
あさくさ
)
の
万
(
まん
)
ちやんである。お
京
(
きやう
)
さんが、
圓髷
(
まるまげ
)
の
姉
(
あね
)
さんかぶりで、
三歳
(
みツつ
)
のあかちやんを
十
(
じふ
)
の
字
(
じ
)
に
背中
(
せなか
)
に
引背負
(
ひつしよ
)
ひ、たびはだし。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
十分間
(
じつぷんかん
)
に
七十五輌
(
しちじふごりやう
)
、
敢
(
あへ
)
て
大音寺前
(
だいおんじまへ
)
ばかりとは
云
(
い
)
はない。
馬道
(
うまみち
)
は
俥
(
くるま
)
で
填
(
う
)
まつた。
淺草
(
あさくさ
)
の
方
(
はう
)
の
悉
(
くはし
)
い
事
(
こと
)
は、
久保田
(
くぼた
)
さん(
万
(
まん
)
ちやん)に
聞
(
き
)
くが
可
(
い
)
い。……
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
、
本郷臺
(
ほんがうだい
)
。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
半出來
(
はんでき
)
の
藝妓
(
げいしや
)
——
淺草
(
あさくさ
)
のなにがしと
札
(
ふだ
)
を
建
(
た
)
てた——
活人形
(
いきにんぎやう
)
をのぞくところを、
唐突
(
だしぬけ
)
に、くわら/\、くわら、と
蛙
(
かへる
)
に
高笑
(
たかわら
)
ひをされたのである。よしよしそれも
面白
(
おもしろ
)
い。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自動車
(
じどうしや
)
に
相乘
(
あひのり
)
して、
堂々
(
だう/\
)
と、
淺草
(
あさくさ
)
、
上野
(
うへの
)
、
銀座
(
ぎんざ
)
を
飛
(
と
)
ばす、
當今
(
たうこん
)
の
貴婦人
(
きふじん
)
紳士
(
しんし
)
と
雖
(
いへど
)
も、これを
見
(
み
)
たら
一驚
(
いつきやう
)
を
吃
(
きつ
)
するであらう。
誰
(
たれ
)
も
口癖
(
くちぐせ
)
に
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だが、
實
(
じつ
)
に
時代
(
じだい
)
の
推移
(
すゐい
)
である。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
す
事
(
こと
)
がある。
淺草
(
あさくさ
)
田原町
(
たはらまち
)
の
裏長屋
(
うらながや
)
に
轉
(
ころ
)
がつて
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
、
春寒
(
はるさむ
)
い
頃
(
ころ
)
……
足袋
(
たび
)
がない。……
最
(
もつと
)
も
寒中
(
かんちう
)
もなかつたらしいが、
何
(
ど
)
うも
陽氣
(
やうき
)
に
向
(
むか
)
つて、
何分
(
なにぶん
)
か
色氣
(
いろけ
)
づいたと
見
(
み
)
える。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
前
(
ぜん
)
に
内
(
うち
)
にゐて
手
(
て
)
まはりを
働
(
はたら
)
いてくれた
淺草
(
あさくさ
)
ツ
娘
(
こ
)
の
婿
(
むこ
)
の
裁縫屋
(
したてや
)
などは、
土地
(
とち
)
の
淺草
(
あさくさ
)
で
丸燒
(
まるや
)
けに
燒
(
や
)
け
出
(
だ
)
されて、
女房
(
にようばう
)
には
風呂敷
(
ふろしき
)
を
水
(
みづ
)
びたしにして
髮
(
かみ
)
にかぶせ、おんぶした
嬰兒
(
あかんぼ
)
には
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
印半纏
(
しるしばんてん
)
一枚
(
いちまい
)
に
燒
(
や
)
け
出
(
だ
)
されて、いさゝかもめげないで、
自若
(
じじやく
)
として
胸
(
むね
)
をたゝいて
居
(
ゐ
)
るのに、なほ
万
(
まん
)
ちやんがある。
久保田
(
くぼた
)
さんは、まる
燒
(
や
)
けのしかも
二度目
(
にどめ
)
だ。さすがに
淺草
(
あさくさ
)
の
兄
(
にい
)
さんである。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
旦那
(
だんな
)
お
相乘
(
あひのり
)
參
(
まゐ
)
りませう、と
折
(
をり
)
よく
來懸
(
きかゝ
)
つた
二人乘
(
ににんのり
)
に
這
(
は
)
ふやうにして
二人
(
ふたり
)
乘込
(
のりこ
)
み、
淺草
(
あさくさ
)
まで
急
(
いそ
)
いでくんな。
安
(
やす
)
い
料理屋
(
れうりや
)
で
縁起
(
えんぎ
)
直
(
なほ
)
しに
一杯
(
いつぱい
)
飮
(
の
)
む。
此處
(
こゝ
)
で
電燈
(
でんとう
)
がついて
夕飯
(
ゆふめし
)
を
認
(
したゝ
)
め、やゝ
人心地
(
ひとごこち
)
になる。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
淺草
(
あさくさ
)
の
一女
(
いちぢよ
)
として、——
内
(
うち
)
ぢやあ、うどんの
玉
(
たま
)
をかつて、
油揚
(
あぶらげ
)
と
葱
(
ねぎ
)
を
刻
(
きざ
)
んで、
一所
(
いつしよ
)
にぐら/\
煮
(
に
)
て、ふツ/\とふいて
食
(
た
)
べます、あつい
處
(
ところ
)
がいゝのです。——
何
(
なに
)
を
隱
(
かく
)
さう、
私
(
わたし
)
は
此
(
これ
)
には
岡惚
(
をかぼれ
)
をした。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
淺
部首:⽔
11画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“淺草”で始まる語句
淺草寺
淺草海苔
淺草町
淺草等
淺草紙
淺草邊
淺草御門