“氷川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひかわ86.4%
ひかは13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は氷川ひかわ神社の拝殿近く来た。右側の茶屋から声を掛けられたので、殆ど反射的に避けて、やしろの背後の方へ曲がった。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その水道端、こんにちの二丁目に日輪寺という曹洞宗の寺があります。その本堂の左手から登ってゆくと、うしろの山に氷川ひかわ明神のやしろがありました。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
よほど後に何時か江戸川亂歩氏に聞いたら、「僕の妻も氷川ひかはのはうまで些細な炭を買ひに行つたもんだよ」といふんです。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
あゝ此行このかう氷川ひかはみやはいするより、谷中やなかぎ、根岸ねぎし歩行あるき、土手どてより今戸いまどで、向島むかうじまいたり、淺草あさくさかへる。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)