“大音寺前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいおんじまえ55.6%
だいおんじまへ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堤から下りて大音寺前だいおんじまえの方へ行く曲輪外くるわそとの道もまた取広げられていたが、一面に石塊いしころが敷いてあって歩くことができなかった。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と繰返しいさめる妹のことばもききいれず、一心に創作に精進しょうじんし、大音寺前だいおんじまえの荒物屋の店で、あの名作「たけくらべ」の着想を得たのであった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
十分間じつぷんかん七十五輌しちじふごりやうあへ大音寺前だいおんじまへばかりとははない。馬道うまみちくるままつた。淺草あさくさはうくはしことは、久保田くぼたさん(まんちやん)にくがい。……やま本郷臺ほんがうだい
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まわれば大門おほもん見返みかへやなぎいとながけれど、おぐろどぶ燈火ともしびうつる三がいさわぎもごとく、けくれなしのくるま行來ゆきゝにはかりられぬ全盛ぜんせいをうらなひて、大音寺前だいおんじまへほとけくさけれど
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)