大音寺前だいおんじまへ)” の例文
十分間じつぷんかん七十五輌しちじふごりやうあへ大音寺前だいおんじまへばかりとははない。馬道うまみちくるままつた。淺草あさくさはうくはしことは、久保田くぼたさん(まんちやん)にくがい。……やま本郷臺ほんがうだい
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まわれば大門おほもん見返みかへやなぎいとながけれど、おぐろどぶ燈火ともしびうつる三がいさわぎもごとく、けくれなしのくるま行來ゆきゝにはかりられぬ全盛ぜんせいをうらなひて、大音寺前だいおんじまへほとけくさけれど
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
廻れば大門おほもんの見返り柳いと長けれど、お歯ぐろどぶ燈火ともしびうつる三階の騒ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行来ゆききにはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前だいおんじまへと名は仏くさけれど
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と、大音寺前だいおんじまへねえさん、一葉女史いちえふぢよしが、すなはそでいて拍子ひやうしつた所以ゆゑんである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お齒ぐろ溝に燈火ともしびうつる三階の騷ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行來ゆきゝにはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前だいおんじまへと名は佛くさけれど、さりとは陽氣の町と住みたる人の申き
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
このほどのことかゝんもくだ/\しや大音寺前だいおんじまへにてめづらしきこと盲目按摩めくらあんまの二十ばかりなるむすめ、かなはぬこひ不自由ふじゆうなるうらみてみづいけ入水じゆすいしたるをあたらしいこととてつたへるくらゐなもの
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)