“浅草山”の読み方と例文
読み方割合
あさくさやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出し半合羽はんがっぱ日和下駄ひよりげたにて浅草山あさくさやま宿辺しゅくへん住居すまいより木挽町楽屋へ通ひ衣裳かつら大小だいしょうの道具帳を書きまた番附表看板とうの下絵を綺麗に書く。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すで葺屋町ふきやちょう堺町さかいちょうの両芝居は浅草山あさくさやま宿しゅく辺鄙へんぴへとお取払いになり、また役者市川海老蔵いちかわえびぞうは身分不相応の贅沢ぜいたくきわめたるかどによってこの春より御吟味になった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
天保十三年浅草山あさくさやま宿しゅくに移転を命ぜられし江戸三座劇場のにぎわいも、また吉原と同じく、広重の名所絵においては最早もはや春朗しゅんろう豊国らの描きし葺屋町ふきやちょう堺町さかいちょうの如き雑沓を見ること能はず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)