“巨鐘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょしょう60.0%
おほがね40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅草寺あさくさでら巨鐘きょしょうの声はいかにもおごそかにまたいかにもおだやかに寝静まる大江戸の夜の空から空へと響き渡るのであった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
既にして巨鐘きょしょう水にあり。晃、お百合と二人、晃は、竜頭りゅうず頬杖ほおづえつき、お百合は下に、水にもすそをひいて、うしろに反らして手を支き、打仰いで、じっと顔を見合せ莞爾にっこりと笑む。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
にたる巨鐘おほがね無窮むきゆうのその声をぞ
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
巨鐘おほがねさびのやうなる
寂寞 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)