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『寂寞』
ふりがな文庫
『
寂寞
(
じゃくまく
)
』
たとふれば戦ひ果てぬ、 日は暮れて二時を経ぬ なまぐさき荒野の中に 双の眼を弾丸に射られて なほ黒き呻吟をしのび、 よこたはる負傷の兵の 勇しきわかき心に、 秘めつゝむ苦痛遂に 鈍色の寂寞の気を 吸ふがごと嗚呼われこゝに。 くらがりの冷えた …
著者
末吉安持
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
一瞬
(
いつしゆん
)
双
(
さう
)
凍
(
こほ
)
負傷
(
いたで
)
萎
(
しを
)
寂寞
(
じやくまく
)
室
(
むろ
)
遂
(
つひ
)
呻吟
(
うめき
)
泥
(
ひぢ
)
秘
(
ひ
)
蠑螺
(
さゞえ
)
中
(
なか
)
鋭
(
と
)
鬱憂
(
うつゆう
)
荒野
(
あらの
)
荒磯
(
ありそ
)
苦痛
(
くるしみ
)
腮
(
あぎと
)
空想
(
くうさう
)
巨鐘
(
おほがね
)
夜
(
よる
)
土色
(
つちいろ
)
二時
(
ふたとき
)
青銅
(
せいどう
)
闇
(
やみ
)
人
(
ひと
)
銹
(
さび
)
銛
(
もり
)
鈍色
(
にびいろ
)
凶時
(
まがどき
)
南蛮
(
なんばん
)
無辺
(
むへん
)
弾丸
(
たま
)
愛
(
あい
)
殻
(
から
)
気
(
き
)
渚
(
なぎさ
)
眼
(
め
)