“鬱憂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うついう33.3%
うつゆう33.3%
メランコリア11.1%
メランコリツク11.1%
メランコリー11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
消えゆくや、——嗚呼ああ午後七時——鬱憂うついうの心の海に。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
時々もれくる鬱憂うつゆう月影つきかげ
かの日の歌【一】 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
そこともわかぬ森かげの鬱憂メランコリア薄闇うすやみ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
殊に空は、それも水平線に近き所は、ちやうど試驗管の底に澱むヨオドの如く、重い鬱憂メランコリツクな紫に淀んでしまつたのであつた。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
非常に温かく、優しい鬱憂メランコリーを味はつた。暗誦する詩は今も決して尠くない。『若菜集』や『落梅集』に就ては、詩壇全体がいろ/\の記憶を語るとも尽きないであらう。
明治詩壇の回顧 (新字旧仮名) / 三木露風(著)