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『かの日の歌【一】』
ふりがな文庫
『
かの日の歌【一】
(
かのひのうた【一】
)
』
南の国の黄昏れ、 空は紅き笑ひを残して静かなり。 想思樹の葉のねむたげにうなだれ、 かすかなるうめきをやする。 ああ淋しみ、心をなす、植民地の黄昏! 椰子の並木を縫ひて、 灯火は紅き花と見まがう。 その時我が耳に訪づれし悲歌の哀さよ。 ◉ …
著者
漢那浪笛
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「琉球新報」1911(明治44)年10月30日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
極
(
きは
)
夜色
(
やしよく
)
荒磯
(
ありそ
)
鬱憂
(
うつゆう
)
黄昏
(
たそが
)
口
(
くち
)
月影
(
つきかげ
)
潮騒
(
しおさい
)
灯火
(
ともしび
)
相集
(
あひつど
)
隈
(
くま
)
顫
(
ふる
)
黄昏
(
たそがれ
)