“土色”の読み方と例文
読み方割合
つちいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
博士は驚いて戸口の方へはこんだ。扉に手をかけようとするとドアの方でひとりでパッと開いた。——その向こうには、助手の理学士の土色つちいろの顔があった。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
おとこは、やまを五たびくだって、またのぼったきおくがあります。それでくらにいって、かずをかぞえてみると十いれたものが、八つしかなかった。かれのかおは、土色つちいろとなりました。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
男の顔は、光線の加減か土色つちいろに見えた。ひどく大儀たいぎそうだった。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)