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土色
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つちいろ
ふりがな文庫
“
土色
(
つちいろ
)” の例文
博士は驚いて戸口の方へ
歩
(
ほ
)
を
搬
(
はこ
)
んだ。扉に手をかけようとすると
扉
(
ドア
)
の方でひとりでパッと開いた。——その向こうには、助手の理学士の
土色
(
つちいろ
)
の顔があった。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
男
(
おとこ
)
は、
山
(
やま
)
を五たび
下
(
くだ
)
って、またのぼったきおくがあります。それで
倉
(
くら
)
にいって、
数
(
かず
)
をかぞえてみると十いれたものが、八つしかなかった。かれの
顔
(
かお
)
は、
土色
(
つちいろ
)
となりました。
鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
男の顔は、光線の加減か
土色
(
つちいろ
)
に見えた。ひどく
大儀
(
たいぎ
)
そうだった。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
土色
(
つちいろ
)
にはた
青銅
(
せいどう
)
の
寂寞
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
松林
(
まつばやし
)
の
中
(
なか
)
に、
万
(
まん
)
は、
母親
(
ははおや
)
と
並
(
なら
)
べて
葬
(
ほうむ
)
られました。その
土色
(
つちいろ
)
のまだ
新
(
あたら
)
しい
墓
(
はか
)
の
前
(
まえ
)
には、
日
(
ひ
)
ごとに、だれがあげるものか、いつもいきいきとした
野草
(
のぐさ
)
の
花
(
はな
)
や、
山草
(
やまぐさ
)
が
手向
(
たむ
)
けられていました。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“土”で始まる語句
土産
土
土地
土塀
土間
土器
土手
土瓶
土堤
土耳古