“山草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やますげ66.7%
やまぐさ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という歌があるが、この中にある山草やますげはすなわち山菅やますげであろうといわれているが、このヤマスゲも万葉学者は麦門冬のヤマスゲと思っているでしょう。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
山河やまがは水陰みづかげふる山草やますげまずもいもがおもほゆるかも 〔巻十二・二八六二〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
松林まつばやしなかに、まんは、母親ははおやならべてほうむられました。その土色つちいろのまだあたらしいはかまえには、ごとに、だれがあげるものか、いつもいきいきとした野草のぐさはなや、山草やまぐさ手向たむけられていました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)