“やますげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤマスゲ
語句割合
山菅75.0%
山草25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぬば玉の黒髪山の山菅やますげに小雨降り敷く、しくしくおもへば。——旅人の真菅ますげの笠や朽ちぬらん、くろ髪山のさみだれの頃。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(本を取り上げて開ける)……えゝと、(朗読)人麻呂ひとまろ。ぬばたまの黒髪山の山菅やますげに、小雨降りしき、しくしく思ほゆ。……ぬばたまのは枕言葉。
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
という歌があるが、この中にある山草やますげはすなわち山菅やますげであろうといわれているが、このヤマスゲも万葉学者は麦門冬のヤマスゲと思っているでしょう。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
山河やまがは水陰みづかげふる山草やますげまずもいもがおもほゆるかも 〔巻十二・二八六二〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
烏玉ぬばたま黒髪山くろかみやま山草やますげ小雨こさめふりしき益益しくしくおもほゆ
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)