“きょしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
許昌22.2%
巨匠16.7%
巨鐘16.7%
巨松11.1%
鉅匠11.1%
居升5.6%
許章5.6%
踞牀5.6%
鉅商5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどその前後、曹操の遠征は、冀州から遼西にまで及んで、許昌きょしょうの府は、ほとんど手薄とうかがわれたので、玄徳は再三再四、劉表に向って
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欄間らんま壁障へきしょうはすべて総漆そううるし、襖には、狩野永徳かのうえいとくそのほか当代の巨匠きょしょうふでをそろえての間、芙蓉ふようの間、墨梅ぼくばいの間、遠寺晩鐘の間などと呼ぶにふさわしい彩管さいかんふるっている。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
既にして巨鐘きょしょう水にあり。晃、お百合と二人、晃は、竜頭りゅうず頬杖ほおづえつき、お百合は下に、水にもすそをひいて、うしろに反らして手を支き、打仰いで、じっと顔を見合せ莞爾にっこりと笑む。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そしてにわかに小走りになり、ツ、ツ、ツ、ツ、ツ——と巨松きょしょうの幹へ近づきかけると、二十間ほどてまえで
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カツソレ王之渙おうしかん出塞しゅっさい劉禹錫りゅううしゃくノ石頭。皆小詩ヲ以テ名一時ニ動クモノ。今ノ世ハ長篇ヲ作レバ人ハすなわチ以テ大家鉅匠きょしょうシ、小詩ヲ作レバ輙チ以テ儇子けんし佻夫ちょうふト為ス。法度格律ノ何物タルヲ知ラズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
願わくば今ず諸王の都邑とゆうの制を節し、其の衛兵を減じ、其の彊里きょうりを限りたまえと。居升きょしょうの言はおのずから理あり、しかも太祖は太祖の慮あり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
元帝の外戚がいせきにあたる者で、許章きょしょうという寵臣ちょうしんがあった。これが国法の外の振舞いをしてしかたがない。諸葛豊は、その不法行為をにらんで
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と一言吐き出すように言うと、踞牀きょしょうに腰をおろした。全軍斬死ざんしのほか、みちはないようだなと、またしばらくしてから、誰に向かってともなく言った。満座口を開く者はない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
市内の豪家ごうか鉅商きょしょうの幾人かの一団に市政を頼むようになった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)