“はかまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
墓詣72.7%
墓参27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はこの牡丹餅から彼女が今日墓詣はかまいりのためさとへ行ってその帰りがけにここへ寄ったのだと云う事をようやく確めた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
墓詣はかまいりといっても、故郷くには遠国なので、浅草寺せんそうじへでもお詣りして、何か一つ、今日は善いことをして帰ろうと思うのだ。……だから遊山のつもりで、一献ひとつりましょう
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かめ「そうか、墓参はかまいりでもしてやらなければ冥利が悪いから、度々たび/\してやんなよ、圓次も浮ばれやしないのサ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
結婚した時お嬢さんが、——もうお嬢さんではありませんから、さいといいます。——妻が、何を思い出したのか、二人でKの墓参はかまいりをしようといい出しました。私は意味もなくただぎょっとしました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)