-
トップ
>
-
ぼさん
語句 | 割合 |
墓参 | 71.4% |
墓參 | 14.3% |
暮山 | 14.3% |
落城後間もなく、
城跡の一
部に
三浦一
族の
墓が
築かれましたので、
私は
自分の
住居からちょいちょい
墓参をいたしましたが、
墓の
前で
眼を
瞑って
拝んで
居りますと
何事引き
出られんも
知るべからず、
打明けられしだけ
殊勝なり、
萬は
母が
胸にあり
任せたまへと
子故の
闇に、ある
夕暮の
墓參の
戻り、
槖繩師許くるまを
寄せて、
入りもせぬ
鉢ものゝ
買上げ
むづかしげに
暮山を
繞りし雲は、果して雨と成りて、
冷々と
密下るほどに、宵の
燈火も影
更けて、壁に
映ふ物の形皆寂く、
憖ひに起きて在るべき
夜頃ならず。さては貫一も
枕に就きたり。