“一献”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっこん89.8%
ひとつ8.2%
いちこん2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし信長が、十年前、庄内川のほとりですがった自分を拾い上げてくれなかったならば——と、お流れの一献いっこんもあだには飲めなかった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わしかね、わしも実は関東さ、常州水戸……ではない土浦生れが流れ流れて、花の都で女子供を相手にこんな商売をしていますよ。失礼、一献ひとつ
ろくろの渡しでは、お座船飾ざぶねかざりして、稲葉伊予いなばいよが、船中で一献いちこん進上する。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)