這入はえ)” の例文
百「忰が行ってる菓子屋へ這入はえったなア、こりゃア何うもおっかなかったって、もう少しの事で殺される所だってえ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
手を放さぬでたから、先に這入はえった奴と一緒に引ずり出されて来る、庄吉はすぐに縛られてしまい
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あとの事を遺言しやすから、わしイ泣き入って居るうちに、能くねぶいてしまいやすと、この野郎が裏から這入はえって立聞たちぎゝいしてえたもんと見えて、這入って来やアがって
金は何処に有るか教えろ、声を出すと打斬ってしまうぞと云うから何うも魂消たまげたねえ、それからなえ婆様、這入はえった奴は泥坊で自分が縛られつけてるから人を縛る事が上手で
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
伊之助から何を貰ったって快く口へ這入はえるかえ、今になって兎や角そんなことを云って来やアがっても駄目だ、サッサとかえれ、今に取り殺して遣るから、其の時になって魂消るな