“這入口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいりぐち50.0%
はいりくち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
連れて往って呉れと云うので、是から丈助が供をして上矢切、中矢切、下矢切と段々山を下りてまいりますると、這入口はいりぐちの榎の有る家を見て
(否、どこということを十分気にもとめなかったが)ある洋館の這入口はいりぐちに『ライスカレー一杯二十五銭』とある札を見て、私は大旱に雲霓うんげいを得た心持でそこにはいった。
丸の内 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
いっしょに旅に出てからは、宗教に這入はいろうと思って這入口はいりくちが分らないで困っている人のようにも解釈して見ました。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうして今朝けさ早く来た刑事の話をし始めた。刑事の判定によると、賊はよいから邸内に忍び込んで、何でも物置かなぞに隠れていたに違ない。這入口はいりくちはやはり勝手である。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)