“御這入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おはい90.0%
おはいり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手持無沙汰てもちぶさたなので、向うで御這入おはいりというまで、黙って門口かどぐちに立っていた滑稽こっけいもあった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「さあ、この中へ御這入おはいりなさい。蚤も蚊もいません」と鼻のさきへ突きつけた。驚くか、恥ずかしがるか、この様子では、よもや、苦しがる事はなかろうと思って、ちょっと景色けしきうかがうと
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「大変おいしい御茶でした事。あなた、まだ御這入おはいりになった事はないの」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「まあ、御這入おはいり、——兄はもう帰りましょう」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)