這入口はいりぐち)” の例文
連れて往って呉れと云うので、是から丈助が供をして上矢切、中矢切、下矢切と段々山を下りてまいりますると、這入口はいりぐちの榎の有る家を見て
(否、どこということを十分気にもとめなかったが)ある洋館の這入口はいりぐちに『ライスカレー一杯二十五銭』とある札を見て、私は大旱に雲霓うんげいを得た心持でそこにはいった。
丸の内 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
下総の下矢切村の若草の叔母のうちを尋ねてまいりまして、此処だと思い、と見ると生垣が有りまして、這入口はいりぐちに大きなえのきが有り、土間も小広うございます。
家へはちこうござります、何処どこほかから這入口はいりぐちはなかろうかと横手に廻って見ても外に入口いりくちはない様子、しばらく門の処に立って内の様子をうかゞっていると、丁度一角が寝酒を始めて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)