“口入屋”の読み方と例文
読み方割合
くちいれや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日の夕方、風間光枝はすっかり仕度をととのえ、口入屋くちいれやの番頭に化けた帆村に伴われて、問題のお屋敷の裏門をくぐった。
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今から考えると、それは芸妓げいしゃ娼妓しょうぎの世話をする、つまり人身売買業ともいうべき口入屋くちいれやだったのである。年増女はじろじろと私の顔をながめた。
二階はどうなっているか知らないが、わたしの記憶しているところでは、一度も東向きの窓を明けたことはなかった。北隣りには雇人の口入屋くちいれやがあった。
ゆず湯 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)