“くちいれや”の漢字の書き方と例文
語句割合
口入屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女中をやとうというので、宿屋の達見のお上さんが口入屋くちいれやの上さんをよこしてくれた。石田は婆あさんを置きたいという注文をした。時という五十ばかりの婆あさんが来た。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
口入屋くちいれやが千葉のもので、その千葉から口入屋のおやじと乳母とその母親とが、今日明日のうちに上京してくるということだったが、返電さえも来ないので、牴牾もどかしかった。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
二階はどうなっているか知らないが、わたしの記憶しているところでは、一度も東向きの窓を明けたことはなかった。北隣りには雇い人の口入屋くちいれやがあった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)