はえ)” の例文
新字:
殆ど何人と雖も彼の祕密にたづさはるをえざりき、わがこのはえあるつとめに忠なりし事いかばかりぞや、我之がために睡りをも脈をも失へり 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
すると老主人は之に故障を申出でて、クリスマス・イーヴにはわがはえあるイギリスのものの外はいけないといましめた。
さりながら先祖せんぞたいいへたいするかう二人ふたりいのちなりてゝはえあるぞとおもへば何處いづくのこ未練みれんもなしいざ身支度みじたく
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其處に何んのはえも無く、全てが破壞されて、そして放ツたらかされて、そして取ツ散かされて亂脈になツて、だ何んにも片付けられてゐない。見るから無慘な落寞たる物情である。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
照りわたるきらびのはえらふたさを「とき」に示せよ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
胸に計略たくらみつ、アキリュウスにはえあらせ
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
さしもはえ多かりしわが世のなれるはての身は
白鳥 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)
たをやめ、をみな、ここにははえ短かし
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
其時そのときこそこまはえあれ駒主こまぬし
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
社會このよはえはたがためぞ。
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
人まどふ世に何のはえ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
現世げんぜはえを引き𢌞はす
不可能 (旧字旧仮名) / エミール・ヴェルハーレン(著)
その諸〻のはえあるわざはこの後あまねく世に知られ、その敵さへこれについて口をつぐむをえざるにいたらむ 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かつて、みそらのはえばうじたるとがによりて
白鳥 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)
紫摩金しまごんはえを盡して、あけしゆほこり飾るも
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
騷擾起しヘクト,ルとトロイア勢にはえ與ふ。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
なべてはれしはえの屑、(顧みなせそ)
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
はえぞ、價値あたひぞ、幸福さいはひぞ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ちからあるかなものはえ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
アンキーゼの子とともに終りまで勞苦を忍ばざりし民は、はえなき生に身を委ねたり。 一三六—一三八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
生命いのちはえよなやみよ逝き果つるや
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
さればぞ歌へ微笑ほほゑみはえの光に。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ありし日のはえや、さこそ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
はえなき思ひ日毎ひごとに耕すなれ。
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
はえにまぎるゝとがめびと
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
はえとならんは幾千歳いくちとせ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
はえかげをはなれゆきて
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
はえ、また、空華くげ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
この日のはえもてあまかけらむ
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
はえあふぐこそゆかしけれ
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
はえ、くらきおとろへ。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
たまの宮、はえに飽きたる
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あな、はえもあれ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
はえ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)