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虚榮
も一ぺんほざいて
見ろ。そのままにやしておかねえぞ、
此の
虚榮の
塊め!
貧乏がどうしたつてんだ。
それから
日蔭に生まれた平民の子が急に
日向に出て
金箔を付けられたのが
嬉しくて、幾らか
虚榮心に眼を眩まされた形で、
虚々と日を
暮してゐた。何時の間にか
中學校も
卒業して了つた。
さま/″\な
批評に
弄ばれながら、繪葉書の
上に
老いて行く女優
達の顏!これらがやがて
色もなく
香もなくなつていつた時には
一體どうなるのでせう? それはたとひ、
虚榮に
誤られたその
不明が