“ハヤ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:はや
語句割合
23.5%
23.5%
17.6%
興奮17.6%
11.8%
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
トヲを出たばかりの幼さで、母は死に、父は疾んで居る太宰府へ降つて、ハヤくから、海の彼方アナタの作り物語りや、唐詩モロコシウタのをかしさを知りめたのが、病みつきになつたのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
だがもつと深く希ふは、言ひ残した語のやうに、予ねてした日が来たら、彼自身古代文芸となつて、砕け散ることである。悲しいけれども、彼の心のハヤく転生した魂が、其なのだから。
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
中山太郎氏の談に依れば「ゑみぐさ」と言ふ書に見えた佐渡の左義長サギチヤウの飾り物で、万燈同様に舁ぎ出し、海岸で焼却するものにも、同じ様に紙花を挿しハヤして居た。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あくる日、繪具ヱノグの屆けられた時、姫の聲ははなやいで、興奮ハヤりかに響いた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
中村屋勘三の「ハヤ物語」と言ふ琵琶弾きの唄(北越月令)を見ると、此だけのことが訣る。勘三が武蔵足立郡で百姓もして居た事。鳴り物の演芸に達してゐた事。
とり挙ぐる棟梁ムネウツバリは、此家長の御心のハヤしなり。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)