“既(ハヤ)” の例文
だから、謂はゞ昔において、既(ハヤ)く写生の輪郭を知つて居たやうなものである。さうして、中核を糶(せ)り出させる事を忘れてしまつたものなのである。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だがもつと深く希ふは、言ひ残した語のやうに、予ねて期(ゴ)した日が来たら、彼自身古代文芸となつて、砕け散ることである。悲しいけれども、彼の心の既(ハヤ)く転生した魂が、其なのだから。
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
八人の舞人がてん手(デ)に執つた阿礼木(貞観儀式)は、既(ハヤ)くとりものの枝を、直ちに然(シカ)呼ぶまで変つて居たのか、其ともまだ、此古い祭りには、古風なみあれ木が宮中に樹てられ
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だがもつと深く希ふは、言ひ残した語のやうに、予ねて期(ゴ)した日が来たら、彼自身古代文芸となつて、砕け散ることである。悲しいけれども、彼の心の既(ハヤ)く転生した魂が、其なのだから。
鵠が音:03 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)