“既倒”の読み方と例文
読み方割合
きとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやく笑いがやみそうになったら、五つになる女の子が「御かあ様、猫も随分ね」といったので狂瀾きょうらん既倒きとうに何とかするという勢でまた大変笑われた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「藩論が決った今、狂瀾を既倒きとうにかえすは、非常手段に出るほかは、ござらぬ。明日の出兵を差し止める道は、今夜中に成田頼母を倒すよりほか、道はないと存ずるが、方々かたがたの御意見は?」
仇討禁止令 (新字新仮名) / 菊池寛(著)