“鶯谷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うぐいすだに94.4%
あうこく5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根岸の鶯谷うぐいすだにの奥の植木師うえきやの庭つづきの、小態こていな寮の寮番のような事をしながら、相変らずチンコッきりと煙草の葉選はよりの内職だった。
鶯谷うぐいすだにを下りて御院殿をかたえに見て、かの横町へ入ると中ほどの鴨川の門の前に、二頭立の馬車が一台、幅一杯になって着いていた。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
型の如く明窓淨几めいさうじやうき、側には俳書らしいのを入れた本箱、前のには釜がチンチンたぎつて、俳畫の細物の一軸が後ろにあると言つた道具立てゞ、主人の鶯谷あうこくは茶色の頭巾を深々と冠り
立上つたのは、大黒頭巾を耳まで冠つた宗匠の鶯谷あうこくと、妾のお糸でした。