“上分別”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうふんべつ86.7%
じやうふんべつ13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんならそうと早く注意してくれればいいのにと思いながら、彼はとにかく夫人の鑑定なり料簡りょうけんなりをおとなしく結末まで聴くのが上分別じょうふんべつだと考えた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いやが上にも下に出て、とにかく、人が来るまでなだめて置くのが上分別じょうふんべつと思ったから、大迫玄蕃も一生懸命だ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
受たる十三兩の金子はまけてあげやうほどに跡の金を殘らず御返しなされ然すれば此事は是切これきりにして上るなり夫が一番上分別じやうふんべつなまじひにおし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
安井やすゐがもし坂井さかゐいへ頻繁ひんぱん出入でいりでもするやうになつて、當分たうぶん滿洲まんしうかへらないとすれば、いまのうちあの借家しやくやげて、何處どこかへ轉宅てんたくするのが上分別じやうふんべつだらう。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)