“分別盛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんべつざかり71.4%
ふんべつざか28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはあまりにいた仕事しごとなので有繋さすが分別盛ふんべつざかり主人しゆじんなかつた。内儀かみさんがた。勘次かんじます/\しほれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
太郎左衛門は四十を後にした分別盛ふんべつざかりの男であったが、彼はその幻をどうすることもできなかった。
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
もう一人は天下堂の前にいるポイントマンであった。最後の一人いちにんは広場の真中に青と赤の旗を神聖な象徴シンボルのごとく振り分ける分別盛ふんべつざかりの中年者ちゅうねんものであった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かれは、人柄ひとがらとしては、まことに温和おんわ風貌ふうぼう分別盛ふんべつざかりの紳士しんしである。趣味しゅみがゴルフと読書どくしょだという。そして、井口警部いぐちけいぶとのあいだに、つぎのような会話かいわがあつた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)