“分別臭”の読み方と例文
読み方割合
ふんべつくさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やや分別臭ふんべつくさいのまでが、何しろ天下の豪傑だから、このくらいのことは無理もありますまい——と痩我慢やせがまんをする。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
だが、その外貌に、それと肯く分別臭ふんべつくささはあっても、およそ彼女の肉体の上には、どこにもそのように多い数字に相応ふさわしいところが見当らなかったのだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
分別臭ふんべつくさい顔をして、そこらを見廻した。仲裁ちゅうさいのようでもある。で、これをしおしてしまえばよかったのだが、頭から喬之助を見くびり、あくまでんでかかっている近江之介である。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)