“仲裁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうさい61.5%
ちうさい15.4%
なか7.7%
なかだち7.7%
なかなおり7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしはあなたがたがだんだん不和になってゆくのを見ているのは実に苦しい。いつも仲裁ちゅうさい者の位置に立たねばならぬのはたまらない。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
それから三日たないうちに、娘のお玉は用事があつて下女のお淺と共に下町へ出かけ、下男の爲吉も、何んかの使ひに出かけると、横井源太郎と打越金彌は、何の邪魔も仲裁ちうさいもなく
山界やまざかいの争い事から其の浪人者が仲裁なかに入り、掛合かけあいに来ましたのをはずかしめて帰した事があります、其の争いに先方さき山主やまぬしが負けたので、礼も貰えぬ所から、それを遺恨に思いまして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「そうだ。将軍家に、和議の仲裁なかだちをいたすように、それとなく、書中したためてはあるが、そちの口からも……。よいか」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
驚いたのは他の貸元連で、小金井の半助、江尻の和助、鰍沢かじかざわの藤兵衛、三保ノ松の源蔵、その他の貸元ほとんど一同、一つ旅籠へ集まって、仲裁なかなおりの策を相談した。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)