“ちゅうさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仲裁57.1%
中斎14.3%
中裁7.1%
中歳7.1%
厨宰7.1%
虫菑7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いいよ。あいつ、おおきいのをられると、くんだから、よせ。」と、仲裁ちゅうさいはいった、おとこがいいました。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
『わけての御好意。まだ拝眉を得ませぬが、中斎ちゅうさい先生にも、どうぞよろしゅう』
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふるびついたる戟共ほこどもおなじく年老としおいたる手々てんでり、汝等なんぢらこゝろびつきし意趣いしゅ中裁ちゅうさいちからつひやす。
ロミオは言葉ことばおだやかに、この爭端さうたんとるらぬよし反省はんせいさせ、ふたつには殿とののおいかりおもひやれ、と聲色せいしょくやはらげ、ひざげて、さま/″\にまうしましたなれども、中裁ちゅうさいにはみゝしませぬチッバルト
ここ中歳ちゅうさいに及んでよりこのかた
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
美食家のせい桓公かんこうが己のいまだ味わったことのない珍味ちんみを求めた時、厨宰ちゅうさい易牙えきがは己が息子むすこ蒸焼むしやきにしてこれをすすめた。十六さいの少年、しんの始皇帝は父が死んだその晩に、父の愛妾あいしょうを三度おそうた。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
利獲のみ念じ過ぎて神林をうしなえば、これ田地に大有害の虫菑ちゅうさいを招致する所以ゆえんなるを思わず、非義饕餮とうてつの神職より口先ばかりの陳腐な説教を無理に聞かせて、その聴衆がこれを聞かぬうちから
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)