分別盛ふんべつざか)” の例文
もう一人は天下堂の前にいるポイントマンであった。最後の一人いちにんは広場の真中に青と赤の旗を神聖な象徴シンボルのごとく振り分ける分別盛ふんべつざかりの中年者ちゅうねんものであった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かれは、人柄ひとがらとしては、まことに温和おんわ風貌ふうぼう分別盛ふんべつざかりの紳士しんしである。趣味しゅみがゴルフと読書どくしょだという。そして、井口警部いぐちけいぶとのあいだに、つぎのような会話かいわがあつた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)